埼玉県の外国人の割合

人口

川口市や蕨市などの埼玉県のいくつかの地域では,中国人やクルド人などの外国人が多くなっているということを近年よく聞くので,埼玉県の県全体および市町村別の外国人の割合を調べてみました。

現時点で最新となる2020年の国勢調査のデータから,埼玉県全体の割合や,埼玉県内の市町村ごとの住民の人口のうち外国人の割合を確認してグラフにしています。

埼玉県全体

埼玉県の県全体では外国人の住民の割合は2.5%で,全都道府県中9位であり,全国平均の2.2%より少し高い程度で,それほど多いわけではない。

首都圏では全体的に外国人の割合が多くなっていて,東京(全国1位)・群馬(3位)・千葉(7位)などが近くにあるので,そのなかで埼玉県は特に多いとは言えないだろう。

埼玉県内の市町村別

次に,埼玉県内の市町村別にみると,外国人の割合に大きな差があるのが注目される。

蕨市が8.8%,川口市が6.2%,戸田市が5.1%など一部の市町村が群を抜いて高くなっており,分布が偏っている。

さらに,地域によって明確な偏りがあることが注目される。

南東部の蕨市川口市戸田市がトップ3を占め,さらに4位の八潮市,6位の三郷市も南東部であるなど,県の南東部に外国割合が高い市が集中している。

南東部以外では,上里町嵐山町が多くなっているが,それ以外には特に外国人割合が多い地域は見当たらない。人口全体で上位のさいたま市川越市所沢市なども特に多くない。

このように,埼玉県の外国人の割合は,全体的には平均よりは高いもののそれほど多いわけではないが,南東部の市では外国人が多いことがわかった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました